ソフトウェアの必要環境と推奨環境って何が違うの?

パソコン用語
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パソコンショップ PC WRAPです。
パソコンゲームやソフトを購入する時、【必要環境・推奨環境】が
記載されているのを見た事ありませんか?

【必要環境と推奨環境】ってどっちを優先すれば良いの?

どっちの環境も満たしていないけどインストールは出来るの?

等、使いたいソフトウェアやパソコンゲームのパッケージやサイトを見ていると
「必要環境」「推奨環境」について記載がされているのを見たことはありませんか?
記載環境によって快適に使用出来たり、しなかったりする場合があるので
環境の見方を解説していきたいと思います!

推奨環境と必要環境の違いとは?

ソフトウェアを利用する為に最低限動作に必要な環境とソフトウェアを
快適に利用するために求められる環境“違い” です。

ソフトウェアを利用する為には、ソフトウェアが定めたパソコンの利用環境を
満たす必要があります。利用環境には 必要環境 推奨環境 があり、違いは次の通りです。

■必要環境
必ず条件を満たしている必要があります。
条件を満たしていないと、最悪の場合ソフトが起動しません。
また、起動したとしても動作が著しく重い等不具合が発生する場合もあります。

■推奨環境
快適に動作するのに推奨している環境です。
その為、基本的には「必要環境」よりも高い環境が設定されています。
条件を満たしていると必要環境とは異なり余裕のある動作が可能になります。

環境は何故確認しないといけないの?

「環境」とは何かをする為に設定した「条件」です。
スマートフォンで電話や調べ物がしたいから携帯会社と契約をしたり、
パソコンでインターネット検索を行いたいからインターネットプロバイダーと契約する等
パソコン・スマートフォンを使用するにあたり準備した契約や必要な設定等を
一纏めにしたものです。

パソコンの性能が推奨環境より不足していると、ソフトウェア単体の動作は問題ありませんが
複数のソフトウェアを同時に稼働するなどの状況によっては動きが鈍くなることがあります。
その場合は同時に起動しているブラウザーなどのソフトウェアを終了させることで
動作が改善することがあります。

【必要環境】【推奨環境】で求められる性能はソフトウェア毎に違いますが、一般的に
ソフトウェアをスムーズに動作させるためには推奨環境を満たしていることが望ましい
言われています。ソフトウェアを購入する際はソフトウェアの動作に求められる環境を
パッケージやウェブサイトで確認し、環境を満たしているか確認してみましょう。

例えばどんな確認方法があるの?

ソフトによっては動作環境だけが記載されていることもありますが、商品によっては
下記表のように【必要環境】と【推奨環境】が併記してあります。

・パソコンゲームの場合
下記表はとあるFPSゲームの【必要環境】【推奨環境】になります。
※FPSゲームとは主人公視点で進む3Dガンシューティングゲームです。

動作環境比較 必要動作環境 推奨動作環境
OS Windows 10 64bit
CPU(AMD) Ryzen 5 3600(3.6Ghz) Ryzen 7 2700X(3.7Ghz)
CPU(Intel) Core i5-6600K(3.9Ghz) Core i7-4790(4.0Ghz)
メモリ 8GB 16GB
ビデオメモリ 4GB 8GB
グラフィックカード(NVIDIA) GeForce GTX 1050 Ti GeForce RTX 3060
グラフィックカード(AMD) Radeon RX 560 Radeon RX 6600 XT
DirectX Version 12
インターネット接続 512kbps以上の接続速度
ストレージ空き容量 100GB以上の空き容量

【OS】
オペレーティングシステムと呼ばれる、パソコンで最も基本となるソフトウェアのことです。
記載環境以外のOSへインストールした場合、インストールは行えても
正常動作しない等不具合が発生する場合があります。
※Macに対応している場合は、「Mac OS X」などの表記がされています。

【CPU】
CPUはパソコンの処理能力を決定づける重要な要素です。
記載されているCPUランクより下のものを選んだ場合処理が追いつかず、後述する
グラフィックカードの性能が活かせません。

AMDとIntelどちらの製品も製品名の数字が「3・5・7・9」と大きくなるほど性能が良くなります。

CPUの性能 エントリー ミドル ハイエンド
AMD Ryzen 3 Ryzen 5 Ryzen 7 Ryzen 9
Intel Core i3 Core i5 Core i7 Core i9
備考 コスト重視 バランス重視 推奨 配信する場合
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【メモリ】
メモリはCPUの処理をサポートするための領域として機能する、言わば「机のようなもの」だと
例えられます。机で作業する時、より多くの資料を一度に広げられたほうが効率が良いですよね。

一般的には8GBが標準的な容量ですが、ゲーム用途であれば推奨に記載されている
「16GB」を搭載している物をオススメ
させていただきます。

※16GBよりも多い32GBや64GBへのスペックアップは予算が余ってしまった時にだけ
検討すべきです。

メモリの容量 4GB 8GB 16GB 32GB ~
備考 お勧めしない 最低ライン オススメ 配信する場合
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【ビデオメモリ】
後述のグラフィックカードに搭載されているメモリの量であり、主に映像の描画に使用されます。
より高精細な描写をする場合、モニターの解像度等で消費するメモリ量が変わる為、こちらも
多ければ多いほど有利に働きます。

※ひとつ上の【メモリ】とは違い、簡単に増設することができない点に注意してください。

【グラフィックカード】
パソコンゲームをする際、高画質な表示を行う為にも、CPUと同じくらいプレイ時の快適性に
影響する要素の1つがグラフィックボート
です。

高性能なもの程実写と変わらないような映像表現が出来、画質を高めてもフレームレートが
落ちにくい傾向にあります。

※フレームレートとは1秒間あたりに描写する”静止画の枚数”です。
「フレームレート」が高ければ
高いほど滑らかな映像になります。
※ゲームタイトルにより「CPUの性能を優先する」ものと「グラフィックカードの性能を優先する」ものが
あるのでプレイしたいゲームの特徴等を解説されているサイトも見てみましょう。

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【その他】
その他項目として、「インターネット接続」と「ストレージ空き容量」があります。
まずインターネット接続の「512kbps以上」は、現行のサービスであれば簡単に満たせる条件です。
とはいえゲームをする場合は速度のブレが少ない光回線、かつ有線接続を選択すべきでしょう。

ストレージ空き容量の「100GB以上」は、膨大なゲームデータを保存する為に必要です。
ゲーム自体が高画質になればなる程ゲームデータも膨大になります。

その為、ゲームをインストールするドライブは最低でも「500GB以上」を選択すると良いでしょう。
他にも様々なゲームをインストールしたい方なら1TB、欲を言えば2TBの容量を確保しておくと
安心です。

※ゲームデータ保存用のドライブとして、ハードディスク(HDD)はあまりオススメ出来ません。
大容量なのに安価なのがHDDの魅力ですが、SSDと比較すると転送速度等が劣る為ゲームデータのロード時や
シーン移動等に時間がかかります。

まとめ

パソコンゲームやアプリを初めて利用する場合、パソコンに必要なスペックを調べて
動作するのかを判断することは難しいと思います。
ですが、パソコンゲームには「必要環境」と「推奨環境」があることを理解し
その基準以上のスペックや性能があれば基本的には問題ないことを理解しておけば、これから新しいゲームに挑戦するときも”判断する材料の1つとして“非常に有益になるかと思います!

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