HDDとSSDの違いって?ストレージごとの特長と注意点を解説

パソコン用語
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パソコンを使う場合には、必ず内蔵ストレージにデータが保存される仕様となっています。
以前はHDDが多く使われていましたが、最近ではSSDを使うことが増えています。

しかし、このHDDとSSDでは何が違うのか分からないという方も多いかと思います。
今回は、今更聞けないHDDとSSDの違いについてご紹介していきます。

HDDとは?


3.5インチサイズHDD

HDDはHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略で、データやプログラムなどを電磁的に
書き込んだり読み出したりする記憶装置です。

HDDのメリット・デメリット

ーメリット

  1. SSDと比べて1ドライブで保存できるデータ量が大きい
  2. 「容量単価」としては安価になる

ーデメリット

  1. 構造的に衝撃に弱い
  2. 消費電力が比較的大きい

SSDとは?


2.5インチSSD

SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、HDDと同様の記憶装置です。
半導体素子メモリを使ったドライブ(記憶媒体)のことを指します。

SSDのメリット・デメリット

ーメリット

  1. 作動音がない
  2. 衝撃に強く、発熱、消費電力が少ない
  3. 読み書きの速度が非常に速い
  4. 4.HDDよりサイズが小さく、軽い
  5. 5.形状が様々で、PCの小型化に寄与している

―デメリット

  1. 容量あたりの単価が高い
  2. 突然故障してデータの読み出しができなくなることがあり、データの救出も困難

SSDはこんな方におすすめ!

パソコンの起動が遅いと感じている方

HDDの場合電源投入からデスクトップ画面が表示されるまで数分掛かる事が多いですが、SSDに変更することにより数十秒~1分程度でデスクトップ画面が表示されるようになります。

パソコンの動作が遅いと感じている方

OSは勿論、各アプリやソフトなどの起動時間も速くなるので、ストレス無くパソコンを使うことがでるようになります。
また、SSDは発熱量も少なく動作音もほぼない為小型のシステム(省スペース)での利用にも適しています。

SSDには種類がある

SSDの接続方式 SATA / mSATA / M.2

SSDの接続方式およびサイズは大きく以下の3つがあります。

M.2 2.5インチSSDよりコンパクトでmSATAよりも早い転送方式を使用できます。
デスクトップパソコンやノートパソコンで使用されています。
SATA 内臓HDDや2.5インチSSDの接続に使用します、デスクトップパソコンや
ノートパソコンで使用されています。
m SATA M.2より以前に使用されており、主にノートパソコンで採用されています。
SSDの大きさ 2.5inch / M.2

ー2.5インチ


サイズ:約100m*69mm*9.5mm

SSDで代表的なサイズとしてよく見るのはこの 2.5インチ仕様の SSDではないでしょうか。
差込口は従来の L型の SATA端子を使用しているので HDDと同じ規格で互換性があります。

通信速度はHDDよりも圧倒的に早く、最大の6Gbps(600MB/s)の速度の上限に届きそうな数値まで
速度が出ます。

ーM.2


画像は M Keyタイプの M.2 2280
サイズ:約22mm*80mm*2-3mm

2.5インチの物よりも小型で転送速度も速い次世代のストレージです。
その中でもタイプが SATAと NVMeの二つの接続タイプがあり、後者の方は40Gbps(4,000MB/s)というSATA接続の約7倍もの数値を出すことが出来ます。

ーmSATA


サイズ:約29mm*50mm*4mm

M.2よりもさらにコンパクトなタイプです。
mSATAは SATA接続の為、最大速度は 6Gbps(600MB/s)になります。

SSDの転送方式 NVMe / SATA

SSDには大きく以下二つの転送方式があります。

SATA SSDが登場する前のHDDを接続するための転送方式。
その為SSDの場合せっかくの性能を発揮しきれない場合があります。
NVMe SSD本来の性能を引き出すための転送方式。
SSD用フラッシュメモリの種類

データを格納するフラッシュメモリの種類には以下があり、それぞれ「速度・耐久性・価格」等に
特徴があります。
SLC、MLC、TLC、QLCとは ※2021年現在

種類 セルレベル 1セルあたりのビット数 速度 耐久性 価格
SLC シングルレベルセル 1bit記憶 とても速い とても高耐久 とても高い
MLC マルチレベルセル 2bit記憶 速い 高耐久 高い
TLC トリプルレベルセル 3bit記憶 普通 普通 普通
QLC クアッドレベルセル 4bit記憶 少し遅い 少し低い 少し安い

SSDの容量はどう選べばいいの?

当たり前ですが、使い方次第で選ぶ容量は変わってきます。
必要な容量を用途別に纏めてみましたので参考にしてみてください。

ーライトな利用なら120GB~128GB

オフィスソフトなどで書類やExcelファイルを作成したり、インターネットや電子メールの
やりとりをするくらいのビジネス利用であれば120GB~128GBくらいの容量でも十分です。

ーアクティブに利用するなら240GB~256GB

同じビジネス利用でも、PowerPointで画像入りのプレゼン資料を作るなど、アクティブに
パソコンを使う職種であれば、240GB~256GBくらいの容量を用意したいところです。

ークリエイティブな作業をするなら480GB~512GB

ウェブ制作や3Dデザイン/DTPなどクリエイティブ系の職種であれば、480GB~512GBの容量は
欲しいところです。しかし、これらの職種の場合はノートパソコンではなくデスクトップ
パソコンでの作業が中心になることが多いでしょう。

ーゲームや動画制作をするなら960GB~1TB

ゲームをメインにパソコンを使うなら、960GB~1TBの大容量SSD搭載モデルを購入すると良い
でしょう。SSD最大の利点は読み込みや書き込みスピードが速い事です。
シーンの切り替えなどでデータを読み込むスピードが速ければ、ストレスなくプレイできます。

HDDとSSDの違いまとめ

SSDはHDDに比べて桁違いに高速なのはご理解いただけたかと思います。
しかし、SSDは容量あたりの単価がまだまだ高い為読み書き速度を上げたいOSなどはSSDに入れて、
写真や動画などの大容量データはHDDに保存するなどして使い分けるのがお勧めです。

それぞれが持つメリットを活かし、使い分けるのが理想的ですがそれでも両者は記憶装置として
万能ではないので、大切なデータは本体以外のオンラインストレージにバックアップすることを強くお勧めします。データが消失してからは遅いですからね。

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