CPUの世代確認方法や見分け方について(Intel Core i編)

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パソコンの性能に最も影響する「パソコンの頭脳」であるCPUですが、同じシリーズ名であっても
発売時期によって「第○世代」と分類されており、購入予定のパソコンのCPUの詳細が
理解出来るとパソコン本体のおおよその発売年が解ったり、使用予定ソフトの
必要環境・推奨環境を見る時も、より確実に条件を確認する事が出来ます。

当然世代が新しくなればなるほど改良が加えられて性能が向上しており、世代が変わると
年にもよりますが20%程度性能が上がることが多いです。

それでは世代や見分け方等を解説していきますね。

Core i9・ Core i7・ Core i5・ Core i3の世代一覧表

下記表を見て初めて知る方もおられるかと思いますが、Core iシリーズには世代
呼ばれる物が存在します。

日本でも誕生年によって「バブル世代・就職氷河期世代・Z世代」などと言われますよね。

世代 開発コードネーム 販売開始日
第1世代 Nehalem 2008年~2011年
第2世代 Sandy Bridge 2011年1月9日
第3世代 Ivy Bridge  2012年4月29日
第4世代 Haswell 2013年6月2日
新第4世代 Haswell Refresh 2014年5月11日
第5世代 Broadwell 2015年6月18日
第6世代 Skylake 2015年8月7日
第7世代 Kaby Lake 2017年1月6日
第8世代 Coffee Lake-S 2017年11月2日
第9世代 Coffee Lake-S 2018年10月20日前後
第10世代 Comet Lake-S 2020年4月30日発表
第11世代 Rocket Lake-S 2021年3月30日発売
第12世代 Alder Lake 2021年11月4日発売
第13世代 Raptor Lake-S 2022年10月20日発売

2022年10月時点でのIntel CPUの最新世代は「Core i」シリーズが第13世代となります。
開発コードネームは代表的な物を記載しています。

Core i9・ Core i7・ Core i5・ Core i3の世代の見分け方

第1世代から第13世代まで計14つの世代が存在するという事が分かった所で世代の見分け方に
ついて見ていきましょう。

世代 開発コードネーム 見分け方 (Core i○以降の数字が○桁) 表示例
第1世代 Nehalem 第1世代のみ3桁表記 Core i7-870
Core i5-680
Core i3-540
第2世代 Sandy Bridge 後ろの先頭の数字が2で始まる Core i7-2700K
Core i5-2500K
Core i3-2130
第3世代 Ivy Bridge 後ろの先頭の数字が3で始まる Core i7-3770K
Core i5-3570K
Core i3-3250
第4世代 Haswell 後ろの先頭の数字が4で始まる Core i7-4770K
Core i5-4670K
Core i3-4340
新第4世代 Haswell Refresh 後ろの先頭の数字が4で始まる Core i7-4790K
Core i5-4690K
Core i3-4370
第5世代 Broadwell 後ろの先頭の数字が5で始まる Core i7-5775C
Core i5-5675C
第6世代 Skylake 後ろの先頭の数字が6で始まる Core i7-6700K
Core i5-6600K
第7世代 Kaby Lake 後ろの先頭の数字が7で始まる Core i7-7700K
Core i5-7600K
第8世代 Coffee Lake-S 後ろの先頭の数字が8で始まる Core i7-8700K
Core i5-8600K
Core i3-8350K
第9世代 Coffee Lake-S 後ろの先頭の数字が9で始まる
(第9世代までは数字が4桁)
Core i9-9900K
Core i7-9700K
Core i5-9600K
第10世代 Comet Lake-S 後ろの先頭の数字が10で始まる
(第10世代から数字が5桁に)
Core i9-10900K
Core i7-10700K
Core i5-10600K
第11世代 Rocket Lake-S 後ろの先頭の数字が11で始まる Core i9-11900K
Core i7-11700K
Core i5-11600K
第12世代 Alder Lake 後ろの先頭の数字が12で始まる Core i9-12900K
Core i7-12700K
Core i5-12600K
第13世代 Raptor Lake-S 後ろの先頭の数字が13で始まる Core i9-13900K
Core i7-13700K
Core i5-13600K

Intel Core iシリーズCPUの世代は、CPUのモデル名の数字の部分で判断できます。
CPUのモデル名表記 :「Core ix-xxxxxx」

モデル名の末尾に付いた英字「サフィックス」

CPUの中には、末尾に英字が付いたモデルも存在します。
この英字は「サフィックス」と呼ばれるもので、例えばIntelのデスクトップ向けモデルなら
「K」はオーバークロックに向いた倍率ロックフリーモデル
「F」ならGPU(グラフィック機能)非搭載モデルといった特徴を持っています。

CPUを選ぶ際は、世代やグレートとともに「サフィックス」もチェックするといいでしょう。

Intel CPUの主なサフィックス
  • 「表記なし」:通常モデル
  • 「F」:GPU(グラフィック機能)非搭載モデル。
    ー別途ビデオカードを用意する必要があります。
  • 「K」:倍率ロックフリーモデル。
    ーオーバークロックによってクロック周波数を引き上げることが出来ます。
  • 「KF」:GPU(グラフィック機能)非搭載の倍率ロックフリーモデル。
  • 「X」「XE」:クリエイター向けの「インテル Core X」に属するモデル。
    ー通常よりもコア数が多くなっています。
  • 「H」:ノートPC向けのハイパフォーマンスモデル。
  • 「U」:ノートPC向けの超低消費電力モデル。

第9世代までは先頭の数字1桁を見て世代を判別出来る

世代を見分けるためには、4桁ある数字(CPU型番)の先頭の数字を見て判別します。

例えば「Core i7-7700は「7700」がCPU型番に当たり、その先頭の数字は「7」になります。
ということは…第7世代と言う事が解りますね。

では、Core i5-8400だと第○世代になるでしょうか。
「8400」がCPU型番で、先頭の数字は「8」ということは……そう、第8世代と言う事になります。

ノートパソコンなどのモバイル向け「Corei9 , Core i7 , Core i5, Core i3」においても
世代の見分け方は同じです。

モバイル向けCPUの場合、数字の末尾に「M」や「U」などのアルファベットがついています。

第10世代からは先頭の数字2桁を見て世代を判別します

第10世代のCPUからは、5桁ある数字(CPU型番)の頭の数字2桁を見て判別します。

Core i9-10900Kだと先頭の数字2桁は「10」なので第10世代CPUになり、Core i9-11900Kだと
先頭の数字2桁は「11」なので第11世代CPUと判別できますね。

CPUのグレードは幅広い。

Core iシリーズの他に「Pentium」と「Celeron」と呼ばれるグレードがありますが
Core iシリーズではありません。

Intel CPUには所謂、「松・竹・梅」「金・銀・銅」と言うように性能のグレードが存在します。

グレードは、「Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3 (低)」と数字が大きくなれば
なるほど高くなります。

また、上記で記載したように「Pentium」と「Celeron」と呼ばれる2つのグレードが存在しますが
「Pentium」と「Celeron」はCore iシリーズとは関係ありません。

なので「Core i3 Pentium」や「Core i5 Celeron」、「Core i9 Pentium」とか「Core i7 Celeron」
というグレードは存在しないので注意しましょう。

ちなみに「Pentium」や「Celeron」まで入れたときのグレード順は
「(高) Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3 > Pentium > Celeron (低)」になります。

搭載されているCPUを確認する方法

世代やグレード等が分かった所で使用中PCのCPUスペックを確認してみましょう。
確認方法については下記動画で解説していますので是非ご覧ください!
(其々20秒あたりから見ていただけると良いです。)

・Windows7 OSの場合

・Windows10 OSの場合

・Windows11 OSの場合

・Mac OSの場合

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