新品パソコンの価格が、統計開始以来の高水準に
2026年、パソコンの買い替えを検討している方の中には「新品パソコンが以前より高くなった」と感じている方も多いのではないでしょうか。実際にデータでもそれが裏付けられています。
2026年1〜6月の国内パソコン平均出荷単価は12万3,095円で、前年同期比10.7%の上昇となりました。これは、現行の集計方式となった2007年度以降、1〜6月期としては最高水準の数字です。
この価格上昇の背景には、Windows 10のサポート終了に伴う機種入れ替えの動きや、パソコンを構成する部品コストの上昇など、複数の要因が重なっていると考えられています。こうした状況の中で注目されているのが、中古パソコンという選択肢です。中古パソコン市場では「今のコストパフォーマンスは過去最高水準」という指摘も出てきており、新品価格の上昇と中古パソコンの評価には、無視できない関係がありそうです。
この記事では、新品パソコンの価格がなぜ上昇しているのか、そしてなぜ中古パソコンのコストパフォーマンスが注目されているのかを整理したうえで、実際に中古パソコンを選ぶ際に確認しておきたいポイントを解説します。
なぜ新品パソコンの価格は上昇しているのか
新品パソコンの平均出荷単価が上昇している背景として、大きく2つの流れが指摘されています。
パソコンを構成する部品コストの上昇
パソコンには、CPU・メモリ・SSD(ストレージ)といった複数の部品が使われています。近年、AI関連需要の高まりなどを背景に、メモリやSSDの価格が上昇傾向にあることが各種報道で伝えられています。部品コストが上がれば、それを組み込んで作られる新品パソコン本体の価格にも影響が及びやすくなります。
高スペック機・上位モデルへのシフト
平均出荷単価には、どのようなスペック帯のパソコンがどれだけ売れたか、という販売構成の変化も影響します。性能の高いモデルへの需要が相対的に増えると、平均単価を押し上げる方向に働きます。
いずれの要因についても、パソコン本体の「値札」が上がっているというよりは、パソコンを取り巻くコスト構造そのものが変化している、と捉えるとイメージしやすいかもしれません。

なお、上記の背景要因は一般に報道・指摘されている傾向を整理したものであり、要因ごとの寄与度を示す具体的な統計は本記事作成時点で確認できていません。数値として確定しているのは、2026年1〜6月の国内パソコン平均出荷単価が12万3,095円、前年同期比10.7%上昇という点のみです。
中古パソコンのコスパが「過去最高」と言われる理由
新品パソコンの価格が上昇する一方で、中古パソコン市場では「コストパフォーマンスが高い状況」という声が上がっています。その理由として挙げられているのが、次の2点です。
Windows 10サポート終了に伴う機種の放出
Windows 10のサポート終了に伴い、企業や組織では、対応するパソコンへの入れ替えが進んでいます。この入れ替えによって、これまで企業で使われていた高スペックなパソコンが、リース満了などを経て中古市場に流通しやすくなっています。法人向けに使われていた機種は、個人利用に比べて計画的にメンテナンスされているケースが多く、状態の良い機体が市場に出やすいというのも中古パソコン市場ならではの特徴です。
リファービッシュ(整備済み中古)品質の向上
もう一つの要因として指摘されているのが、中古パソコンを検品・整備して販売する「リファービッシュ」の品質向上です。中古パソコン専門店による整備・保証体制が充実してきたことで、「中古=品質が不安」というイメージそのものが変わりつつあります。

この2つの要因が重なることで、「新品は価格が上がっている一方、中古は良品が増えて品質面の不安も小さくなっている」という状況が生まれ、結果として中古パソコンのコストパフォーマンスが相対的に高く評価されるようになっている、というのが市場の見立てです。
「リファービッシュ品質の向上」の中身は、販売店によって差がある
ここで注意しておきたいのは、「リファービッシュ品質が向上している」という傾向は市場全体の話であり、すべての中古パソコン販売店が同じ水準の整備・検品を行っているとは限らない、という点です。
中古パソコンは、販売店によって検品項目の数やデータ消去の方式、保証内容が大きく異なります。市場全体の品質が底上げされているからこそ、購入する側は「どの販売店が、どのような基準で整備・管理しているのか」を確認する視点がこれまで以上に重要になります。
PC WRAPでは、入荷したパソコンを東日本・西日本の2つのテクニカルセンターで検品しています。商品化までに、米国国防総省(DoD)基準に準拠したデータ消去、IOポート・キーボード・液晶・HDD・RAMなど100項目以上の動作チェック、さらに内部・外部のクリーニングを実施しています。
こうした検品・整備体制のもと、自社実績における初期不良率は0.9%となっています。一般的に新品パソコンの初期不良率は1〜4%程度とされており、中古パソコンだからといって必ずしも不良率が高いわけではありません。
「リファービッシュ品質が向上している」という市場全体の追い風だけでなく、どのような検品・整備を経て販売されているのかまで確認することが、納得できる中古パソコン選びにつながります。
新品と中古、価格差だけでなくトラブル発生率でも比較してみる
価格の話に加えて、もう一つ知っておきたいのが「壊れやすさ」の比較です。新品パソコンであっても、一定の確率で初期不良や故障は発生します。一般的な統計では、新品パソコンの1年以内トラブル率は6〜8%程度、3年以内の累計トラブル率は15〜30%程度とされています。
一方、PC WRAPでの実績では、初期不良率0.9%に加え、3年保証期間内の故障率は3.5%となっています。もちろん経年劣化のリスクという観点では新品の方が有利な面もありますが、「中古だから壊れやすい」と単純には言えない状況になってきていることが、この数字からも見えてきます。

価格が上がっている新品と、品質面での不安が小さくなりつつある中古。この2つを比較する際は、価格だけでなく、こうしたトラブル発生率や保証内容もあわせて確認することをおすすめします。
中古パソコンを選ぶときに確認したい4つのポイント
「中古パソコンのコスパが良い」という市場全体の傾向を踏まえたうえで、実際に1台を選ぶ際は、次の4点を確認しておくと安心です。
検品・整備の基準が明確か
何項目をチェックしているのか、データ消去はどのような方式なのかが具体的に説明されているかを確認しましょう。PC WRAPでは、入荷検品・データ消去(DoD基準準拠)・100項目以上の動作確認・クリーニング(内部・外部)という工程を経て販売しています。
保証期間と保証内容
中古パソコンの保証は、販売店によって1〜6ヶ月程度の短期保証にとどまるケースも少なくありません。PC WRAPでは、対象商品に無料3年保証を標準で付帯しており、業界の中でも長期の保証に位置づけられます。
第三者認証の有無
「整備をしています」という説明だけでなく、それを裏付ける第三者認証があるかも、販売店選びの目安になります。PC WRAPは、リユース品としての環境価値を認証するR2認証、品質マネジメントのISO 9001、情報セキュリティのISO/IEC 27001、個人情報保護のプライバシーマークを取得して運営しています。
Windows 11のシステム要件を満たしているか
中古パソコンの中には、Windows 11の正式なシステム要件(対応CPU世代・TPM 2.0など)を満たしていない機種にWindows 11を導入して販売しているケースも見られます。PC WRAPでは、正規のシステム要件を満たした機種にのみWindows 11を搭載して販売しています。
用途別に見る、狙い目のスペック感
新品価格が上がっている今だからこそ、「自分の用途に対してどこまでのスペックが必要か」を整理しておくと、中古パソコン選びで失敗しにくくなります。
文書作成・メール・Web会議が中心
Microsoft Officeによる文書作成やメール、Zoom・TeamsなどのWeb会議が中心であれば、Core i5クラスのCPU、8GB以上のメモリ、SSD搭載モデルを目安にすると快適に利用しやすくなります。最新世代でなくても十分対応できるケースが多く、中古パソコンの中でも価格を抑えやすい選択肢です。
複数アプリの同時利用・ブラウザタブを多く開く作業
Excelやブラウザ、チャットツールなどを同時に利用することが多い場合は、16GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。CPU性能だけでなく、メモリ容量が体感速度に影響しやすいため、SSD搭載とあわせて確認しておきましょう。
画像編集・軽めの動画編集
画像編集ソフトや簡単な動画編集を行う場合は、Core i7クラスのCPUや16GB以上のメモリを搭載したモデルが選択肢になります。作業内容によっては専用グラフィック機能を搭載したモデルも検討すると、より快適に作業しやすくなります。
本格的な動画編集・3Dゲームなど高負荷な作業
高性能CPUや専用グラフィックボードを搭載した高スペック機が必要になる領域です。中古・新品にかかわらず、使用するソフトやゲームの推奨動作環境を確認したうえで選ぶことをおすすめします。
「新品が高いから、とりあえず安い中古を」ではなく、自分の用途に必要なスペックを先に整理したうえで、新品と中古、それぞれの選択肢を比較することが大切です。迷った場合は、中古パソコンおすすめ診断などを活用しながら、自分に合ったスペックの目安を確認してみましょう。
よくある質問
新品パソコンの価格は、今後も上昇していくのでしょうか?
A. 部品コストや販売構成の変化など複数の要因が影響するため、今後の価格動向を断定することはできません。本記事で紹介した10.7%という上昇率は、あくまで2026年1〜6月期の実績データです。継続的な価格情報は、各種報道やメーカーの発表をあわせてご確認ください。
中古パソコンは、価格が安い分、品質面で新品に劣りますか?
A. 販売店による検品・整備の基準次第という面が大きく、一概には言えません。PC WRAPでは自社実績で初期不良率0.9%、3年保証内故障率3.5%となっており、新品パソコン一般の統計上のトラブル率と比べても遜色のない水準です。検品項目数や保証内容を確認したうえで選ぶことをおすすめします。
Windows 10サポート終了後に流通が増えている中古パソコンは、どんな機種が多いですか?
A. 企業でリース利用されていた法人向けモデルが中心です。個人利用に比べて計画的に管理・メンテナンスされてきたケースが多く、状態の良い機体が見つかりやすい傾向があります。具体的な機種・スペックについては、在庫状況によって変動するため、購入時期の在庫一覧でご確認ください。
今のタイミングで中古パソコンを買うのは「買い時」と言えますか?
A. 新品価格が上昇傾向にある一方、中古パソコン市場では品質の良い機体が流通しやすい状況が重なっているという意味では、比較検討する価値のあるタイミングと言えます。ただし個々の判断は、必要なスペックや予算、購入時点の在庫状況によって変わるため、まずは選択肢を比較してみることをおすすめします。
PC WRAPで中古パソコンを検討するときの流れ
ここまで、新品パソコン価格の上昇と、中古パソコンのコストパフォーマンスが注目される背景について解説してきました。「中古パソコンは本当に安心して選べるのか」という不安がある方は、まず整備体制や保証内容をまとめたこちらのページをご覧ください。
「自分の用途にどのくらいのスペックが必要か分からない」という場合は、いくつかの質問に答えるだけで目安が分かる「中古パソコンおすすめ診断」もあわせてご利用ください。
具体的な在庫・価格帯を確認したい方は、在庫のあるノートパソコン一覧から、状態やスペックを比較してみてください。
まとめ
2026年1〜6月の国内パソコン平均出荷単価は、前年同期比10.7%上昇の12万3,095円と、2007年度以降の1〜6月期として最高水準となりました。部品コストの上昇や高スペック機へのシフトが背景にあると考えられており、新品パソコンの購入を検討している方にとっては、以前より予算感が変わってきているタイミングと言えます。
一方で、Windows 10サポート終了に伴う法人機の放出や、リファービッシュ品質の向上を背景に、中古パソコン市場ではコストパフォーマンスが高い状況にあると評価されています。
ただし、その品質は販売店の検品・整備基準によって差があるため、価格だけでなく、検品項目・データ消去方式・保証内容・第三者認証といったポイントをあわせて確認することが、納得のいく1台選びにつながります。
新品パソコンの価格動向が気になる今だからこそ、中古パソコンという選択肢も含めて、自分の用途に合った1台をじっくり比較してみてはいかがでしょうか。
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