フルHDや4Kって何?ディスプレイの解像度や機能について解説

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デスクトップパソコンを使用したり、マルチディスプレイ環境を構築したりする際に
必要となるのが、画面表示の役割を持つ「ディスプレイ(モニター)」です。
しかし、ディスプレイは高性能モデルから比較的安価でシンプルなモデルまで幅広い製品が販売されていて、その中から自身に適した製品を選ばなければいけません。
また、ディスプレイを選ぶ際はどのような点に注目すれば良いのでしょうか。
この記事では、ディスプレイの活用方法や選び方のポイントについてご紹介します。

ディスプレイはモニターやテレビと違うの?

パソコンにおいてのモニターはディスプレイと同じ意味で用いられています。
呼び方が異なるだけで、両者が指しているのは同じものなんです。
映像端子が合えばテレビをパソコン用のモニター(ディスプレイ)として使う事も出来ますが、
「テレビであれば何でも良い」というわけでもありません。

下記表にておおまかな違いを確認してみましょう。

テレビ パソコンモニター
テレビ出力が可能なチューナーが付属している 応答速度がとにかく早い(ラグが少ない)
搭載アプリによってはサブスクサービスが使える リフレッシュレートが高い
接続端子はHDMI・アンテナ端子等など少ない 接続端子がHDMI・D-SUB・DPなど豊富
映像表示に特化した希望しかない ゲームプレイに適した機能が搭載されている
モニターと比べると価格は高め テレビと比較すると価格は安い
30インチ以上が主流 24~27インチが主流

解像度ってなんのこと?

ディスプレイ(モニター)は、ドットや画素(ピクセル)と呼ばれる小さな点が縦横に並び、それぞれを点灯させることで画面を表示させる仕組みです。つまり、ドットの数が多ければ多いほど精細な映像表現が可能となります。
ドットが画面上にどれくらい並んでいるかを示すのが「解像度」です。
ドットの数が多いほど解像度は高くなり画像は鮮明になりますが、その分表示される画面の領域が
広くなるので、画面上のアイコンなどは小さく表示されます。
一方で、ドットの数が少なければ解像度が低くなって画像は粗く、表示される画面の領域も狭く
なるため、文字やアイコンは大きく表示されます。
ディスプレイ(モニター)のスペック表に「 フルHD・WQHD 」等と記載されているのを目にした事はありませんか?中には「4K」等テレビと同じような記載がされている物もありますよね。

ディスプレイと解像度の関係

上記にてドットの数が多ければ多い程画像鮮明」と説明しましたが、数字だけでは中々
想像しにくいかと思います。
そうした声が多々上がったのか現在”通称”と呼ばれる別名にて表記されている事が多いです。
下記表は”通称”と解像度を纏めたものになります。

サイズの名称解像度(縦✕横)備考
WXGA (Wide-XGA)1280×768
XGA+1152×864
WXGA (Wide-XGA)1280×800
FWXGA(フルワイドXGA)1366×768ノートパソコンに多い
Quad-VGA1280×960
WXGA+ (Wide-XGA+)1440×900
SXGA (Super-XGA)1280×1024
SXGA+1400×1050
ハイビジョン (地上デジタル)1440×1080
WSXGA (Wide-SXGA)1600×1024
WSXGA+ (Wide-SXGA+)1680×1050
UXGA (Ultra-XGA)1600×1200
FHD(Full-HD)1920×1080ディスプレイでは最も主流な解像度
WUXGA (Wide-UXGA)1920×1200
QWXGA (Quad-Wide-XGA)2048×1152
QXGA (Quad-XGA)2048×1536
WQHD (Wide-Quad-HD)2560×1440
WQXGA (Wide-QXGA)2560×1600
QWXGA+ (Quad-Wide-XGA+)2880×1800
WQHD+ (Wide-Quad-HD+)3200×1800
QUXGA (Quad-Ultra-XGA)3200×2400
4K3840×2160
8K7680×4320

メーカーにより表記方法に違いがあります事ご留意くださいませ。

解像度はどれくらい必要なの?

解像度は、数値が高くなるほど画像を綺麗に表示することができます。
しかし、解像度は高ければ高いほど良いのでしょうか。下記内容で考えると良いかもしれません。

解像度の種類 特徴 向いている作業 メリット・デメリット
FWXGA
(1366×768)
ひと世代前のノートパソコンでは
主流であった解像度。
現在では低めの解像度。
・たくさんのウィンドウを開かない
・ネットゲームはプレイしない
ディスプレイが小さい分、持ち運びがしやすい
フルHD
(1920×1080)
一般的なオフィスワークなどへの利用におすすめの標準的な解像度。
これより大きな解像度だと人によっては小さくて見にくい可能性がある。
・メールやインターネット利用
・オフィスソフトを用いる
目が疲れにくく、長時間
作業することが可能
WQHD
(2560×1440)
1台のモニターで複数のウィンドウを並べて表示することができる。 ・複数の作業を同時に行う
・クリエイティブ用途
画面を広く使えるため、
マルチタスクがしやすい
4K
(3840×2160)
画像の表示はとても綺麗だが、
文字はとても小さく表示されてしまうため読みづらいケースがある。
・複数の作業を同時に行う
・ゲーム、クリエイティブ用途
画面自体が大きく表示範囲も広い。
マルチタスクがしやすい。
複数モニタ接続に向いている。
しかし、フルHDと比較すると文字やアイコンが相対的に小さく目の負担が大きくなる。

パソコン用モニターには3つの駆動方式がある

ディスプレイ(モニター)に使用されている液晶パネルには、大きく分けて3つの駆動方式があります。一般的に性能はIPS>VA>TNの順番で高く、価格も性能に準じます。

応答速度視野角コントラスト色再現性
TN型速い狭い普通低い
VA型普通普通高い普通
IPS型遅い広い低い高い

おおよその違いは理解したけど何を基準にすればいいのかわからない・・・って方向けに
ざっくり説明すると下記のシーンではどうでしょうか。

■TNパネル・・・応答速度が良いのでゲームに最適!ゲーミングモニターに多い
■VAパネル・・・黒色やコントラストにメリハリがあるので、映像鑑賞するならお勧め
■IPSパネル・・・色の再現性と視野角が広いので、クリエイターにお勧め

ミーティング時大人数で1画面を共有したい時は視野角の広い IPS液晶モデル を選択し
とにかく表示出来る安価なモニターが欲しい場合 TNパネル を選択すると良いですね。

リフレッシュレートにも注目

リフレッシュレートは、ディスプレイ(ディスプレイ)が1秒間に画面上の画像を書き換え(リフレッシュ)するかの回数を示しています。
リフレッシュレートが高いディスプレイ(モニター)ほど画面の書き換えの回数が多く、滑らかに映像を表示できます。

■60Hz・・・・1秒間に60回画像が切り替わる。
■120Hz・・・1秒間に120回画像が切り替わる。
■144Hz・・・ 1秒間に144回画像が切り替わる。

この値が144Hzや240Hzなど高くなるにつれて画像の切り替わる回数も多くなるので、滑らかにぬるぬると映像が表示されるようになる。というわけです。
イメージで言うとパラパラ漫画を思い出すと分かりやすいかと思います。
パラパラ漫画のコマ数が多いほど滑らかな動きになりますよね。それと一緒です。
事務作業や動画編集等であれば60Hzでも全く問題ありませんが、ゲームを始める方は120Hzでも
十分に映像の滑らかさを体感できるので、最初は「120Hzモニター」で問題ないかと思います。
本格的にやりこみたい方や、最初からフル装備で挑みたい方は「240Hzモニター」を選びましょう!

その他機能にも注目

ー画面の仕様

モニター画面の表面加工には、光沢タイプのグレアと非光沢タイプのノングレアがあります。

■グレア・・・・・表面が艶々で映像表示が綺麗だが、背景の映り込みが激しい。
■ノングレア・・・照明などの映り込みがあまりなく、長時間見ていても疲れにくい。

目に優しいと言う点では、ノングレアの方が適していると思います。

ーVESAマウント
VESAは(Video Electronics Standards Association(の略で、映像周辺機器に関する業界標準化団体のことであり「ベサ」と読みます。ネジ穴の縦×横の間隔サイズが規格として定められており、「100×100mm」などのように表記されます。
VESA規格に対応した製品であれば、様々な製品の中からどれを選んでも問題なく取り付けることができます。一般的なVESA規格についてまとめてみましたので参考にしてみてください。

ディスプレイサイズ VESA規格 最大重量
12 ~ 22.9型 横 75mm × 縦 75mm
横 100mm × 縦 100mm
8kgまで
14kgまで
23 ~ 30.9型 横(100+100)mm ×縦 100mm 22.7kgまで
31 ~ 90型 横 200mm × 縦 200mm ~
横 1000mm × 縦 1000mm
113.6kgまで

サイズと重量によって、VESAマウントインターフェイスが上記と異なる場合があります。
最大重量は規格値のため、各アームやスタンドの耐荷重を必ずご確認下さい。

ー各種調整機能

左右上下や高さ等の調整が出来ると、お好みの高さ、角度に合わせて位置を調整できます。
使いやすい位置に画面を調整できるので、パソコン作業もより疲れにくい姿勢でできるようになります。下記機能は代表的なものになります。

  1. スイーベル機能
    モニター部分を左向き・右向きに動かせる機能のことで、首振り機能ともいわれます。
  2. チルト機能
    モニター部分を上向き・下向きに動かせる機能のことです。
  3. ピボット機能
    横長のモニター部分を90度回転し、縦長画面としても使うことができる機能です。
  4. 高さ調節機能
    昇降機能を備えている製品は、自分の見やすい高さに画面の位置を調節することができます。

ディスプレイサイズはどうやって決めるの?

大きすぎても小さすぎても使いにくいので、適切なサイズを選ぶことが大切です。
当店でよく選ばれているディスプレイサイズは、主に次の3種類があります。

  1. 省スペースで済む22インチ以下
  2. 標準で使いやすい24インチ
  3. 大画面の27インチもしくはそれ以上
省スペースな22インチ以下

コンパクトなディスプレイを選びたい方は、省スペースな22インチ以下を選ぶといいでしょう。
「設置スペースがあまりとれない」という場合におすすめです。
ただし、画面が小さめなので長時間の作業や細かい作業では使いにくく感じます。
画面サイズがあまり必要ではない作業に適しているサイズです。
PC WRAPでは22インチ以下のディスプレイなら1万円以下で購入できますよ。

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標準で使いやすい24インチ程度

標準的なサイズのディスプレイが良い方は、24インチ程度がおすすめです。
使い勝手が良く、次のような一般的なデスクワークに適しています。

  1. Wordを使った書類の作成
  2. Excelを使った表の作成
  3. PowerPointを使ったプレゼン資料の作成

また、プライベートならネットサーフィンやゲームをするのにもぴったりでしょう。
大きすぎないので、目線を移動させる回数も少なく眼精疲労を感じにくいですよ。
24インチ程度の標準的なサイズなら、1万円台で購入出来ます。

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大画面の27インチ以上

大きめのディスプレイがいい方は、大画面の27インチ以上を選びましょう。
27インチ以上なら、仕事で使用することの多いA4サイズの書類も余裕を持って
原寸大で表示できます。
27インチなら、2万円台で購入出来ますよ。

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接続端子の確認も忘れずに

ディスプレイ選びでは、接続端子も要チェックです。
手持ちのパソコンや接続ケーブルに適した接続端子でなければ、接続ができません。
パソコンの種類によって使用できる接続端子が異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。

主に使用される接続端子は次の3種類です。

  1. D-Sub(VGA)端子
  2. DVI端子
  3. HDMI端子
HDMI、DVI、USBってなに?接続に使う端子まとめ
パソコンショップPC WRAPです。 デスクトップパソコンの背面やノートパソコンの側面には、大小の様々な端子が並んでいます。 例えばデスクトップパソコンと液晶モニターを繋げたい時や、USBメモリを接続したいけど 種類が沢山あってど...

まとめ

パソコン用のモニターは、22インチ以下のモデルから30インチを超える大画面モデルまで様々です。製品によって搭載されている機能も異なるので、自分の用途に合ったモニターを使えば
より快適に作業する事が可能ですね!本記事を参考に、ぜひ自分にあった1台を見つけてみてください!

PC WRAPではデスクトップパソコン・ノートパソコンは勿論、モニターも販売中です!

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