2025年6月、多くのWindows ユーザーに衝撃が走りました。
Windowsアップデートを適用した一部のPCで、突然PCが起動しなくなる、いわゆる「文鎮化」する深刻な問題が多発しているんです。いつも通りのアップデートのはずが、なぜこんな事態に陥ってしまったのでしょうか?
この記事では、原因と文鎮化を防ぐ予防策について詳しく解説します。
2025年6月のWindows Updateで何が起きたのか
2025年6月に配信された特定のWindowsアップデートを適用した後、一部のPCユーザーから「電源を入れても画面が真っ暗なまま」「エラーメッセージが出てWindowsが起動しない」「BIOS画面すら表示されない」といった報告が相次いでいます。
これらの症状は、PCの最も基本的な起動プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)が破損している可能性が高いことを示しています。
2025年6月のWindows 10とWindows 11のアップデートで、BIOSが壊れて文鎮化する不具合が発生したのは、以下の更新プログラムが関連していると報じられています。
【問題が発生する更新プログラム】
■Windows 10: KB5060533
■Windows 11: KB5063060 / KB5060842 / KB5060999
BIOSが破損する原因
2025年6月のWindows UpdateでBIOSが破損した主な原因は、Secure Boot DBX(UEFIセキュアブート禁止署名データベース)の更新にあるとされています。この更新プログラムによって、DBXのデータサイズが大幅に拡大しました。
しかし、一部のPCのBIOSにこの拡大されたDBXを格納するための十分な領域がなかったため、BIOSのデータ構造が壊れてしまい、結果としてPCが起動不能に陥ったと考えられています。
これは、Windows Updateが直接BIOSを破損させたというよりも、特定のハードウェア(BIOSの設計や容量)と、更新プログラムの組み合わせによる互換性の問題が原因で発生した不具合です。
影響が確認された主なメーカーと機種
Windows Update適用後の起動不能問題は、特に以下のメーカー製のPCで報告されています。お使いのPCが該当するかどうか、まずはメーカー名を確認し、その後必ず公式サポートページでご自身の機種が具体的に含まれるかをご確認ください。
- 富士通
デスクトップPC「ESPRIMO」「CELSIUS」シリーズの一部モデル - マウスコンピューター
mouse、DAIV、MousePro、G-Tuneなど、幅広いブランドのノートPCやデスクトップPCの一部モデル - GIGABYTE
ノートPCの「G5」「G6」「G6X」シリーズの一部モデル - エプソンダイレクト
Endeavor NA710E・NA711Eなどの一部モデル
※上記は現時点で報告されている主なメーカー・シリーズです。
同じシリーズ名でも対象外のモデルがあったり、今後対象機種が追加されたりする可能性もあります。
※正確な情報と対処法については、お使いのPCメーカーの公式サポートページをご確認いただくのが最も確実です。
各メーカーの公式サポートページへのリンク
これらのメーカーは、問題発生後に注意喚起や、起動不能になったPC向けの対策BIOSの配布を順次開始するなどの対応を行っています。
■富士通

■マウスコンピューター
■GIGABYTE
■エプソンダイレクト
※情報が更新されたり、ページが移動したりする可能性がありますので、最新情報は各メーカーのサポートサイトで直接ご確認ください。
暫定的な対処法
まだアップデートを適用していない場合 (特に該当機種をお使いの方)
■Windows Updateの適用を一時停止する
問題が解決するまでの間、Windows Updateの自動適用を一時的に停止することをおすすめします。
【操作手順】
「設定」アプリ → 「Windows Update」→「更新を7日間一時停止」または「詳細オプション」で一時停止期間を設定します。
■メーカーの情報を確認する
お使いのPCメーカーの公式サイトやサポートページで、今回の問題に関する情報を確認しましょう。
メーカーによっては、対象機種へのアップデート配信を一時停止したり、事前にBIOSアップデートを推奨したりしている場合があります。
既にアップデートを適用し、PCが起動不能になった場合
この状況では、PCを自力で復旧させるのは非常に困難です。
■慌てて電源を何度も入れ直さない
繰り返しの強制終了は、さらなるデータ破損を招く可能性があります。
■PCメーカーのサポート情報を確認する
最優先で、お使いのPCメーカーの公式サポートページをご確認ください。
各メーカーは、この問題に対する専用の復旧手順や、修理対応について案内しています。
まとめ
2025年6月のWindows Updateは、セキュリティの強化という重要な側面を持つ一方で、一部のPCでBIOS破損による起動不能という深刻な不具合を引き起こしました。特に富士通、マウスコンピューター、GIGABYTE、エプソンダイレクトといったメーカーの特定のモデルで影響が報告されています。この問題は、UEFI(BIOS)のセキュアブート関連の更新が原因とされており、もしお使いのPCが該当機種である場合、安易なアップデートは避けるべき状況です。
Microsoftと各PCメーカーは現在、この問題の解決に向けて動いています。PCを安全に使い続けるためにも、常に最新の公式情報を確認し、適切な対応を取るようにしましょう。
PC WRAPではWindows11 OS搭載商品多数取り扱い!その他、モニターやタブレットなどもございますす!
独自の3年保証がありますので、万が一のときも安心!不具合発生時も手厚いサポートでお客様の不安に寄り添います!
PC WRAPへは下記をクリック!
サイト上部の「詳細検索」ではCPUやメモリ容量、ストレージ、OSなど様々な条件で検索が可能です!
新しいパソコンが欲しいけどどれを選べば良いか分からない方も、お気軽にメールもしくはお電話にてご連絡ください!