「遅い!」と感じたら試して!PCを買い替えずに動作を軽くする方法

パソコンtip
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「最近、動作が遅くなった気がする…」「ファンの音がうるさい」など感じたことはありませんか?
実は、パソコン不調の原因が“ホコリ”や“汚れ”だった、なんてことも少なくありません。たった少しの工夫で、あなたのPCは新品のように快適になります!でも、「掃除ってどうやるの?」「分解しないといけないの?」と不安になる方も多いはず。
この記事では、パソコン掃除の方法や、必要な道具、注意点などをわかりやすく解説します。

なぜパソコンのクリーニングが必要なの?

使っているうちに、目に見えない汚れや不要なデータが少しずつ蓄積されています。
この蓄積は、パソコンの動作が遅くなる、フリーズする、といった不調の原因になるだけでなく、最終的には故障につながることもあります。

■パソコンは「精密機械」であり「熱に弱い」
パソコンの内部には、CPUやGPUといった高性能な部品がぎっしり詰まっており、これらは稼働中に多くの熱を発生させます。熱はパソコンにとって大敵で、熱がこもると部品の劣化が早まったり、処理速度が低下したりします。
ホコリや汚れは、この熱を効率的に逃がす妨げになってしまうのです。

■動作が遅くなる、フリーズする、故障の原因にも
「最近パソコンの起動が遅いな」「アプリがよく固まる」と感じたら、それはクリーニングのサインかもしれません。
ホコリによる熱暴走や、不要なデータによるストレージ圧迫は、パソコンのパフォーマンスを著しく低下させ、最悪の場合、
大切なデータが失われる故障へと繋がるリスクもあります。

■意外と汚れている!PC内部のホコリの正体
キーボードの隙間、画面の隅、そして本体の通気口など、パソコンの周りは日々ホコリや皮脂、食べかすなどで汚れています。特に、通気口から吸い込まれたホコリが内部に溜まると、ファンが目詰まりを起こし、排熱効率が大きく低下します。

今すぐできる!「外部」パソコンクリーニングの基本

パソコンの外部クリーニングは、誰でも簡単に、今すぐに始められるメンテナンスです。
正しい方法と道具で、大切なパソコンを傷つけずにきれいにしましょう。

画面のお手入れ:正しい拭き方とNG行動

パソコンの画面には、指紋やホコリ、皮脂などが意外と付着しています。

  • 準備するもの:液晶用クリーニングクロス(マイクロファイバー製)や、専用のクリーニング液。
  • 拭き方:必ず電源をオフにしてから、軽く湿らせたクロスで優しく拭きます。頑固な汚れには、専用液をクロスに少量つけてから拭きましょう。
  • NG行動ティッシュペーパーや粗い布で拭く、アルコールや洗剤を直接画面に吹きかける、強くこする行為は、画面を傷つけたりコーティングが剥がれたりする原因になります。
キーボード・マウスの掃除:汚れの種類と除去方法

キーボードの隙間にはホコリや食べかす、皮脂などが溜まりやすく、マウスも手垢で汚れています。

  • 準備するもの:エアダスター、細いブラシ、綿棒、ウェットティッシュ(ノンアルコール)。
  • キーボード:パソコンの電源を切り、キーボードを逆さまにして軽く叩き、大きなゴミを出します。エアダスターでキーの隙間に溜まったホコリを吹き飛ばし、綿棒やウェットティッシュで表面の汚れを拭き取ります。
  • マウス:センサー部分やホイールの周りを綿棒で丁寧に掃除し、本体表面をウェットティッシュで拭きます。
本体の通気口・排気口のホコリ除去:エアダスターの活用術

パソコンの内部にホコリが溜まるのを防ぐため、通気口や排気口をきれいに保つことが重要です。

  • 準備するもの:エアダスター(逆さにしても使えるタイプが便利)。
  • 手順:パソコンの電源を完全に切り、コンセントを抜きます。本体の側面や背面にある通気口、排気口にエアダスターを数秒間吹き付け、ホコリを外に押し出します。ファンの回転を止めるために、細い棒などでファンを固定しながら吹き付けると良いでしょう。
    注意内部のホコリを奥に押し込まないよう、適切な角度で吹き付けてください。

どのくらいの頻度でクリーニングすべき?

PCをクリーニングする頻度は、お使いの環境や使用状況など、いくつかの要因によって異なります。
しかし、一般的な目安としては、3ヶ月から6ヶ月に一度、PCをクリーニングすることをお勧めします。

メンテナンス内容 推奨頻度
ホコリの掃除(外部) 3-6ヶ月に一度
OS・ソフトウェアのアップデート 自動更新を有効化し、月に一度は手動確認
不要ファイルの掃除 週に一度、または容量が逼迫した時
不要なアプリのアンインストール 半年に一度、または動作が重くなった時
バッテリーの状態チェック(ノートPC) 月に一度

快適動作を取り戻す!「ソフト・データ」の整理術

パソコンの動作が遅くなる原因は、外部のホコリだけではありません。OS(オペレーティングシステム)の内部に溜まる不要なデータや、使われなくなったアプリケーションが、パソコンの性能を低下させていることがよくあります。
ここでは、専門知識がなくても簡単にできる、ソフトウェアやデータの整理術をご紹介します。
この「デジタルのお掃除」で、あなたのパソコンの快適さを取り戻しましょう。

Windowsの場合
  1. 不要ファイルの削除
    日々パソコンを使っていると、インターネットの閲覧履歴や一時ファイル、ゴミ箱の中身など、気づかないうちに不要なデータが蓄積されていきます。これらは「ディスククリーンアップ」というWindows標準の機能で簡単に削除できます。
    1.Windowsの検索バー(画面左下の虫眼鏡アイコン)に「ディスククリーンアップ」と入力し、検索結果から起動します。
    2.クリーンアップしたいドライブ(通常はCドライブ)を選択し、「OK」をクリックします。
    3.削除したい項目にチェックを入れ、「OK」をクリックすれば完了です。
    「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリックすると、さらに多くの不要ファイルを削除できますが、削除内容をよく確認してから実行してください。
  2. 使わないアプリのアンインストール
    インストールしたものの、ほとんど使っていないアプリケーションはありませんか?
    これらはストレージを圧迫するだけでなく、バックグラウンドで動いてパソコンを重くする原因になることがあります。
    1.Windowsの「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」を開きます。
    2.左側のメニューから「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択します。
    3.使わないアプリを見つけたら、右側の「…」をクリックし、「アンインストール」を選んで削除しましょう。
  3. スタートアッププログラムの見直し
    パソコンの電源を入れたときに、自動で起動するアプリが多すぎると、起動時間が長くなり、起動後も動作が重くなりがちです。
    1.「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動します。
    2.「スタートアップアプリ」タブ(または「スタートアップ」タブ)を開きます。
    3.重要ではないのに自動起動しているアプリを見つけ、右クリックして「無効化」を選択します。
    不明なアプリや、セキュリティソフトなど必要なアプリは無効化しないよう注意してください。
  4. ストレージ(ディスク)の空き容量の確保
    ストレージ(HDDやSSD)の空き容量が少なくなると、パソコンの動作は劇的に低下します。
    不要な写真や動画、ダウンロードしたままの大きなファイルなどは、外部ストレージ(外付けHDDなど)や、クラウドサービス(OneDrive、Google Driveなど)に移動・保存しましょう。デスクトップにアイコンがたくさん並んでいるだけでも、実はパソコンに負荷がかかりますので、定期的に整理することをおすすめします。
Macの場合

MacもWindowsと同様に、長く使うと写真、動画、使わないアプリなどでストレージが圧迫され、動作が遅くなることがあります。macOSには「ストレージを最適化」という便利な機能が備わっています。

  1. ストレージの最適化機能で不要ファイルを整理
    MacもWindowsと同様に、長く使うと写真、動画、使わないアプリなどでストレージが圧迫され、動作が遅くなることがあります。macOSには「ストレージを最適化」という便利な機能が備わっています。

    1.画面左上のAppleメニューから「システム設定」(macOS Ventura以降)または「システム環境設定」(macOS Monterey以前)を開きます。

    2.サイドバーで「一般」をクリックし、「ストレージ」を選択します。
    3.「推奨事項」セクションを確認し、「iCloudに保存」(ストレージ容量を節約)、「ゴミ箱を自動的に空にする」などの提案に従って、不要なファイルを効率的に整理・削除することができます。
  2. 活動状況モニタで負荷の高いアプリを特定・終了
    「Macがなんだか重いな…」「ファンがうるさい」と感じたら、裏で動いているアプリが原因かもしれません。
    「活動状況モニタ」でリアルタイムに負荷状況を確認できます。
    1.「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダから「活動状況モニタ」を起動します。
    2.「CPU」タブや「メモリ」タブで、現在多くのリソースを消費しているプロセス(アプリ)を見つけます。
    3.不要なアプリや反応しないアプリがあれば、選択して上部の「×」ボタン(プロセスを終了)をクリックして、
    強制終了することができます。
    システムに関わる重要なプロセスは、強制終了しないよう十分注意してください。
  3. 不要なアプリの削除
    Macのアプリは、通常「アプリケーション」フォルダからゴミ箱にドラッグ&ドロップするだけで削除できます。
    しかし、完全に削除されず一部ファイルが残ってしまうことも。気になる場合は、AppCleanerなどの専用ツールを利用すると、関連ファイルもまとめて削除できて便利です。
  4. デスクトップとダウンロードフォルダの整理
    デスクトップにアイコンが大量に並んでいたり、ダウンロードフォルダにファイルがたまりっぱなしだったりすると、
    起動や動作が重くなる原因の一つです。定期的に整理し、必要なファイルは「書類」や「ピクチャ」など適切なフォルダに移動させましょう。

パソコンクリーニングの効果を最大化する追加テクニック

外部・内部のクリーニングに加え、以下の点も実践することで、パソコンの快適さをさらに長く保つことができます。

  1. OSとソフトウェアのアップデートは忘れずに
    OS(WindowsやmacOS)や各種ソフトウェア(ブラウザ、Officeソフトなど)のアップデートには、新機能だけでなく、セキュリティの脆弱性修正や動作の最適化が含まれています。常に最新の状態に保つことで、安全かつ快適な動作を維持できます。自動更新を有効にし、定期的に手動で確認しましょう。
  2. セキュリティソフトでの定期スキャン
    ウイルスやマルウェアは、パソコンの動作を重くするだけでなく、個人情報漏洩などの大きな被害をもたらします。
    定期的にセキュリティソフトでフルスキャンを行い、不正なプログラムが潜んでいないか確認しましょう。
  3. バッテリーの状態をチェックしよう(ノートPC向け)
    ノートPCのバッテリーは消耗品です。劣化すると駆動時間が短くなるだけでなく、最悪の場合、バッテリーが膨張して
    本体にダメージを与えることもあります。
    Windowsの場合:「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」で状態を確認できます。
    Macの場合:「システム設定」→「バッテリー」で状態を確認できます。
    劣化したバッテリーは交換を検討しましょう。

それでも遅いなら?買い替え or 専門家への相談

上記のようなクリーニングやメンテナンスを試しても改善が見られない場合、パソコン本体の物理的な故障や経年劣化が考えられます。

よくある原因:
部品の寿命:古いHDDやバッテリーは劣化すると遅くなる。

・物理的な故障:ファンやマザーボードなどの故障は掃除で直らない。
・OSやファイルの問題:ウイルスやシステムファイルの壊れで不安定になる。
・スペック不足:使いたいソフトに対してPCの性能が低い。

まず自分で試すこと:
・重要データをバックアップ:写真や書類を外付けHDDやクラウドにコピーする。
・ウイルスチェックを実行:ウイルス対策ソフトでフルスキャンする。
・不要なソフトを削除:使っていないプログラムをアンインストールする。
・ディスクのチェックと最適化:ディスクのエラーチェックや、SSDならTrim(自動で行われている場合が多い)を確認する。

それでも直らない場合:
・OSの再インストール(初期化)を検討する:工場出荷時に戻すと多くの問題が解決するが、全データが消えるので必ずバックアップを取る。操作に不安がある場合は無理をしない。
・専門の修理店に相談する:自分で判断しづらいとき、パーツ交換や詳しい診断が必要なときは修理業者に頼む。費用や買い替えの判断も相談できる。
・買い替え:特に古いモデルの場合、最新のOSやソフトウェアの動作に耐えられないことがあります。

まとめ

パソコンの不調はホコリや汚れ、不要データの蓄積が原因であることが多く、画面やキーボード、通気口の外部清掃に加えて、不要ファイルの削除やスタートアップの見直し、定期的なアップデートやウイルススキャンといったソフト面のメンテナンスを行うことで多くの問題は改善します。基本は電源オフでの優しい拭き掃除やエアダスターの使用、データのバックアップを忘れないこと、目安として3〜6ヶ月に一度のクリーニングを習慣化することです。それでも改善しない場合は、OSの再インストールやバッテリー・HDDなどの部品寿命、物理的故障が考えられるため、無理をせず専門店での診断やパーツ交換、買い替えの相談を検討してください。


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