「パソコンの動きがなんだか遅い、重い気がする…」そんな悩みをお持ちではありませんか？ しかし、パソコンが遅いといっても「起動に時間がかかる、データの保存に時間がかかる」など、状況は様々です。
パソコンが重くなる主な原因 パソコンの調子が悪いとき、その原因は大きく分けると「ハードウェア」「ソフトウェア」「インターネット環境」の3つに分類
■ハードウェア パソコンを形作っている部品のことです。例えば、データを保存するハードディスク（HDD）やSSD、作業スペースになる
■ソフトウェア パソコンの中で動いているプログラム全般を指します。ウェブを見るためのブラウザや、文書を作るソフトなどのアプリ、
■インターネット環境 文字通り、インターネット回線の速度や安定性の問題です。
これらのどれか一つ、または複数が絡み合って、パソコンの動きが重くなったり、処理に時間がかかったりします。
分類ごとの原因について パソコンの動作が重い・遅い原因として1つとは限りません。
ハードウェアによるもの
パソコンが重くなるケースには、ハードディスク（SSD）の容量不足があります。ハードディスク（SSD）とは、パソコン内にあるデータなどを保存する場所のことで、パソコンを使い続けているうちに保存するデータ量が多くなりがちです。容量が不足することで、パソコンの動作に影響を与えている可能性があります。容量が少なくなると、アプリやOSがデータ処理を行うための一時ファイルを保存するための場所が不足することにもなりかねません。結果として、パソコンの動作が重い・遅いといった症状に現れます。
CPUの処理性能やメモリ容量の不足も、パソコンが重くなるケースのひとつです。CPUとはデータ処理などを行う装置のことで、メモリはアプリやOSを立ち上げたときのデータを一時的に保存しておく場所のことです。アプリやソフトウェアによっては、一定以上の処理性能があるCPUでなければ、スムーズに動作しない可能性があります。また、ウェブブラウザのタブを複数開いていることで、メモリを圧迫している場合もあります。パソコンを起動した直後は問題なく動作しているにもかかわらず、アプリやソフトウェアを開いていくうちに動作が遅くなるようなら、CPUやメモリの不足が原因といえるでしょう。
パソコン内部にほこりが積もり、冷却機能が低下しているケースもあります。パソコンを使用している際、CPUやグラフィックスなどの内部パーツに熱が発生するため、一定以上の温度になった場合は冷やさなくてはなりません。一般的なノートパソコンやデスクトップパソコンでは、冷却ファンによって内部の熱が排出されています。冷却ファンや冷却すべきパーツにほこりが積もっていると、パソコンは内部の熱がうまく排出されなくなり、パフォーマンスが低下する可能性もあります。特に、パソコンを長期使用している場合には、注意しましょう。
ソフトウェアによるもの
使用しているアプリが一定以上の処理能力を必要とする場合や、複数のアプリを同時に立ち上げている場合などに、CPUやメモリへの負荷が高まります。
Windowsならタスクバーを右クリックして「タスク マネージャー」を開き、CPUやメモリ欄をクリックすると、アプリなどを使用率が高く負荷の高い順に並べ替えることができます。
使用していないアプリがバックグラウンドで起動されていると、パソコンのスムーズな動作を妨げてしまう可能性があります。アプリを開いて操作していないあいだも裏で動き続けていたり、常にスタンバイ状態が維持されていたりするために、パソコンの処理能力が余計に使われている状態と考えてください。例えば、Windows 11 の場合、Microsoft Store から入手したアプリは、基本的にすべてバックグラウンドで実行する初期設定になっています。こうしたアプリが複数稼働しているために、パソコンの動作が遅く感じられるケースも少なくありません。
スタートアップアプリケーションとは、パソコンを起動する際に自動で起動するアプリのことです。このスタートアップアプリケーションが複数設定されていると、パソコンを起動した時点でCPUやメモリに高い負荷がかかり、パフォーマンスが低下してしまいます。
パソコンをウイルスなどの被害から守る対策として、セキュリティソフトを使用している方は多いでしょう。セキュリティソフトが常に稼働していることで、パソコンのパフォーマンスに影響を与えている場合もあります。
インターネット環境によるもの
例えば、集合住宅で多くの人が同時に回線を使っていたりすると、全体の速度が低下しがちです。これにより、ウェブページの読み込みに時間がかかったり、オンライン会議で映像や音声が途切れたりするなど、パソコンの動作が「重い」と感じることが増えます。
例えば、Wi-Fiルーターとパソコンの間に壁や家電製品など遮蔽物が多い場合、電波が届きにくくなり、通信速度が不安定になります。また、ルーターが古いモデルだと、最新の通信規格に対応していなかったり、処理能力が不足していたりして、回線速度を十分に活かせないことがあります。
一時的な不具合で通信が不安定になることがあります。これは、ルーターやモデムといったネットワーク機器が長時間稼働していたり、何らかの理由で内部処理が滞ったりすることで起こりえます。
パソコンの動作を軽くする5つの方法 パソコンの動作が重い・遅いと感じられる原因を把握した上で、問題を解消するにはどうすれば良いのでしょうか。下記のような対処法をおこなうことによって、パソコンの動作を改善できる場合があります。
使っていないソフトがパソコンの中にたくさん残っていませんか？これらのソフトは、たとえ使っていなくても起動時にメモリを消費したり、バックグラウンドで動作したりして、パソコンの速度を低下させる原因になります。
「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」（Windowsの場合）から、使っていないソフトや、いつの間にかインストールされていたソフトを削除しましょう。 特に、試用版のソフトや、一度しか使わなかったソフトは積極的にアンインストールすることをおすすめします。
パソコンを起動した時に、自動的に立ち上がるソフト（スタートアッププログラム）が多いと、起動に時間がかかったり、起動後すぐに動作が重くなったりします。
タスクバーを右クリック → 「タスクマネージャー」を選択 → 「スタートアップ」タブをクリック（Windowsの場合）。ここで、自動的に起動する必要のないソフトは「無効」にしましょう。例えば、普段あまり使わないチャットツールや、クラウドストレージの同期ソフトなどは無効にしても問題ないことが多いです。
パソコンを使っていると、一時ファイルやゴミファイルが溜まったり、ファイルが断片化したりして、読み書きの速度が遅くなることがあります。
■ディスククリーンアップ
■デフラグ（ドライブの最適化）
複数のアプリを同時に使ったり、重い作業をしたりすると、パソコンのメモリが不足して動作が遅くなることがあります。メモリは、作業スペースのようなものです。広ければ広いほど、効率よく作業ができます。
お使いのパソコンがまだHDD（ハードディスクドライブ）を搭載しているのであれば、SSD（ソリッドステートドライブ）へ換装することにより、体感速度を劇的に向上させる最も効果的な方法の一つです。SSDはHDDに比べて読み書き速度が圧倒的に速いため、OSの起動やアプリの立ち上がりが信じられないほど速くなります。
パソコンが重い・遅いのが直らない場合、買い替えも検討しよう 利用環境の改善や動作を軽くする方法を試しても改善しない場合、新しいパソコンへの買い替えを検討する時かもしれません。
買い替えを考えるタイミングとメリット パソコンの買い替えは、現在のPCの動作が遅く作業に支障が出る、またはセキュリティ面の不安がある場合に検討すべき
PC買い替えを検討するタイミング 買い替えを考えるのは、今使っているPCが「もう限界かも」と感じた時です。
アプリケーションの起動に時間がかかる、複数の作業を同時に行うと固まるなど、日々の作業効率が著しく低下している場合。
新しいソフトウェアやゲームを導入したいのに、現在のPCのスペックが足りず、快適に動作しない場合。
現在使っているOSや主要なソフトウェアの公式サポートが終了し、セキュリティリスクが高まっている場合。
ノートPCの場合、バッテリーの持ちが極端に悪くなり、電源なしでの使用が困難になった場合。
保存したいデータが増え、常にストレージ容量が足りず、データの整理に追われている場合。
外装が破損している、キーボードの特定のキーが効かない、異音が頻繁にするなど、物理的な問題が頻発している場合。
PCを使って始めたいことが増え（例：動画編集、最新ゲーム）、現在のPCでは性能が追いつかない場合。
PCを買い替えるメリット パソコンを買い替える最大のメリットは、最新の性能で作業効率が格段に向上し、セキュリティも強化される点です。
最新のプロセッサーや大容量のメモリ、高速なストレージを搭載したPCは、起動からシャットダウンまで全てがスムーズ。ストレスなく作業に集中できます。
動作が快適になることで、複数のアプリケーションを同時に開いたり、データ量の多い作業もサクサク進められます。待ち時間が減り、全体的な作業効率が大幅に向上します。
最新のOSやハードウェアは、最新のセキュリティ技術が組み込まれています。これにより、ウイルスや不正アクセスから大切なデータやプライバシーを守る能力が格段に向上します。
最新のPCには、新しい接続規格（USB Type-C、Wi-Fi 6E/7など）や、より高画質なディスプレイ、高性能なWebカメラなどが搭載されていることが多いです。これにより、周辺機器との連携がスムーズになったり、オンライン会議の品質が向上したりと、できることの幅が広がります。
最新モデルは旧モデルに比べて電力効率が向上している傾向にあり、電気代の節約につながる可能性があります。
冷却性能が改善され、動作音が以前よりも静かになることが多いです。集中したい作業環境で大きなメリットとなります。
新しいパソコンはどこで買う？ いざ買おうと思うと「どこで買えばいいんだろう？」と迷ってしまいますよね。家電量販店、オンラインストア、フリマアプリなどたくさんの選択肢がある中で、自分にとってベストな購入場所を見つけるためのヒントをご紹介します。 購入場所によって異なるメリット・デメリットについて簡単に説明します。
1. 家電量販店 メリット ：実際に触って確認できる、店員さんに相談できる、すぐに持ち帰れる。 デメリット：価格が高め、品揃えが限られる、持ち帰りが大変な場合も。
2. オンラインストア メリット ：価格が安い、品揃えが豊富、自宅でゆっくり選べる、カスタマイズできる。 デメリット：実物を確認できない、初期不良時の手続きが手間、セットアップは自分で。
3. フリマアプリ・オークションサイト メリット ：とにかく安い、掘り出し物が見つかることも。 デメリット：品質保証がない、サポートなし、バッテリー劣化の可能性、個人間トラブルのリスク。
4. メーカー直販サイト メリット ： 最新モデルがいち早く手に入る、カスタマイズ性が高い、メーカー保証がある。 デメリット：価格が高め、割引が少ない、他社製品と比較しにくい。
新しいパソコンは利用用途や予算、重視するポイントによって最適な購入場所が変わってきます。
まとめ パソコンの不調は日々の作業に大きな影響を与えます。この記事で紹介した原因と解決策を参考に、快適なパソコン環境を
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