第0話
まず、社内の困りごとを9つ洗い出してみた
中古パソコンショップが、なぜ「本気でAI活用」に取り組むことにしたのか
中古パソコン専門店のPC WRAPです。今日から新連載「中古パソコンショップが本気でAI活用に取り組んでみた」をはじめます。中古パソコンを売っている私たちが、実際にAIを使い倒しながら、「何時間削減できたのか」「どこまで業務が楽になるのか」「何がうまくいかなかったのか」を正直に記録していく企画です。
「中古パソコンショップがAI活用を語るの?」と思われるかもしれませんが、実はこの組み合わせは意外と相性がいいんです。「AI活用には高性能な新品パソコンが必要」と思われがちですが、生成AIの多くはクラウド上で動作するため、中古パソコンのような標準スペックの機種でも十分に活用できる場面が多くあります。詳しくは後半で触れます。
いきなり便利機能の紹介から始めるのではなく、思い込みで空回りしたり、うまく使いこなせず苦戦したりする様子も含めて見せる方が参考になるはずと考え、記念すべき第0話は、AIをまだ1つも試していない「準備回」にしました。まずは「そもそも何に困っているのか」の洗い出しからです。
まずは「何に困っているか」を洗い出すところから
社内の業務改善やAI活用を進めるにあたって、つい「便利なツールを片っ端から試そう」となりがちです。それでは「なんとなく使ってみた」で終わってしまうので、今回は逆から考えることにしました。「社内で地味に時間を取られている作業は何か」を先に洗い出し、ひとつひとつ「これはAIで解決できないか」を検証していく進め方です。
さっそく付箋を用意して思いつく限りの困りごとを書き出していったのですが、書けば書くほど「これも地味に面倒だった」と芋づる式に増えていき、気づけば机の上が付箋だらけに。仕事が山積みでパンク寸前になりながらの棚卸しでした。
棚卸しで見えてきた、9つの「地味に時間を取られている作業」
付箋を整理した結果、次の9つに集約されました。どれも特別な業務ではなく、「言われてみれば誰でもやっている」ような日常的な作業ばかりです。
- メール・文章の言い回し:お断り連絡など、失礼のない言い回しを考えるのに毎回時間がかかる
- 長い資料・マニュアルの要約:全部読む時間がなく、要点だけ先に知りたい
- 企画名・キャッチコピー出し:良いネーミングが思いつかず、何度も悩む(この連載名決めもまさにこれでした)
- エラーメッセージの意味調べ:パソコンの謎のエラー、原因と対処法を調べるのに手間取る
- 予定・段取りの整理:やることが重なると、何から手をつけるべきか迷う
- 問い合わせ対応:スペックの見方や送料など、似た説明を毎回一から書いている
- SNS・ブログの文章作成:この記事も含め、ネタ出しから執筆まで毎回時間がかかる
- 告知・バナー画像づくり:セール等の告知画像を毎回手作業で微調整している
- 同じ内容の社内共有:似た報告を相手を変えて何度も説明している
「これ、会議しなくてもAIに聞けばよかったのでは」
9つの困りごとが出そろったところで、「どう解決していくか、まずは会議を開いて相談しよう」ということになりました。優先順位や進め方について、みんなで真剣に話し合いを重ねていたのですが——そこで一人の社員が、ぽつりとひとこと。
それ、AIに聞けばいいんじゃないですか?
会議室が一瞬、静まり返りました。AIを本気で活用しようとしていたはずなのに、一番最初のステップでその発想が抜け落ちていたのです。この気づきこそ、実はこの連載にとって一番大事な出発点だったのかもしれません。
この記事(と4コマ)自体、実はAIを徹底活用して作っています
種明かしをしておくと、この連載記事と4コマ漫画は、企画・ネタ集め・執筆から4コマのキャラクター画像の加工まで、AI活用を検証しながら制作しています。しかもこの企画自体、実際にPC WRAPで販売している中古パソコンの実機を使って進めています。つまり「中古パソコンでどこまでAI活用を突き詰められるか」を、この連載そのものが実証しているわけです。
使用PCのスペック
- CPU:Core i5(第8世代)
- メモリ:8GB
- グラフィック:Intel Graphics(オンボード)
「中古パソコンでもAIって使えるの?」という疑問について
「AIを使うなら高性能な新品パソコンが必要では?」と思う方も多いかもしれません。ですが、ChatGPTやGeminiのような生成AIツールの多くはインターネット上(クラウド)で処理される仕組みのため、パソコン本体の性能への依存は大きくありません。ブラウザが動き、通信環境が安定していれば、中古パソコンでも問題なく使えるケースがほとんどです。詳しくはPC WRAPの初心者向けガイドでも紹介しています。
次回予告
第0話は、AIを1つも試さないまま終わってしまいました。次回からは、今回洗い出した9つの課題に実際のAI活用で向き合っていきます。毎回きれいに解決できるとは限らず、思うような成果が出ない回もあるはずですが、試行錯誤も含めて正直に記録していきます。
今のパソコンでAIがどこまで使えるか気になる方は、PC WRAPの中古パソコン診断ツールもあわせてどうぞ。
それでは、また次回の「中古パソコンショップが本気でAI活用に取り組んでみた」でお会いしましょう。
シリーズ一覧
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